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介護保険法を知ろう

ヘルパーと介護福祉士の違い

介護福祉士との違いは?

介護についてあまり詳しくない人にとって、ヘルパーと介護福祉士の違いはあまり分からないかもしれません。そこで、それぞれの違いについて紹介していきます。大きく異なるのは資格の内容で、ヘルパーは認定資格ですが介護福祉士は国家資格となります。なので、現在ヘルパーとして働いている人の多くは最終的に介護福祉士になることを目指しているとも言えます。

介護福祉士との違いは?

それぞれの資格の略歴

ヘルパーは現在の介護保険制度が始まる前から、家庭奉仕員という名前で障害や病気の影響で日常生活の援助が必要な人のもとへ派遣されていました。平成3年にホームヘルパーという呼称に変更され、それと同時にホームヘルパー1級~3級という階級分け、そしてそれを養成する訪問介護職員養成研修が導入されるようになりました。その後、介護保険制度が始まると、訪問介護に従事する専門職としてホームヘルパー1級・2級取得者であることが条件として明記されるようになりました。
介護福祉士は、昭和62年制定の介護福祉法によって生まれた国家資格となります。それに記されている定義によると、心身の障害によって日常生活を送るのに支障がある人に対して介護を行い、利用者あるいはそのご家族へ介護に関するアドバイスを行うとされており、ヘルパーの仕事とあまり変わらないような印象を受けますが、介護福祉士は訪問介護に限らず施設介護や通所介護なども範囲内であるという違いがあります。それに加え、現場の介護職員のリーダーとして指導を行う役割も必要となってきます。

仕事に大きな違いはない

役割は異なりますが、訪問介護の現場においてヘルパーと介護福祉士の業務に大きな違いがあるというわけではありません。なぜなら、介護福祉士は名称独占の国家資格であるためです。名称独占の国家資格の場合、業務独占の国家資格とは異なり独占できる業務があるわけではありません。ようは、資格を取得することで介護福祉士と名乗ることはできるが、介護福祉士だけができる業務はないということです。

ただし待遇が違う

業務に大きな差はないものの、資格取得のためには決められた実務経験や資格試験に合格することが必須になるので、経験や知識は介護福祉士のほうがあると言えます。そして、得られる給与や役職にも違いが出てきます。介護福祉士を取得することができれば、チームリーダーやサービス提供責任者といった役職に就くことができます。資格手当もありますので、給与もヘルパーより高くなるでしょう。また、介護業界全体として人材不足ということもあり、国家資格である介護福祉士を取得していると転職する際に有利になるという特徴があります。

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介護保険制度とは?

現在の介護保険制度の成り立ちについて詳しく紹介しています。以前よりも高齢者の数は増え、それに伴い個人で行う介護には限界がきました。そこで、社会全体として高齢者を支える仕組みとしてできたものが介護保険制度になります。

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